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(みつばちプロジェクト)
 へっころ谷 〜自家菜園の野菜たっぷり、手打ちほうとう〜
みみよりアーカイブ > Cafe&Restaurant >へっころ谷

 2004年〜2012年の記事です。内容が古くなっている場合がありますのでご注意下さい。

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●若い人も集う、湘南のほうとう屋さん

小田急江ノ島線の「六会日大前」駅を下車し、小田急線と平行に走る国道467号線を藤沢方面へ歩いていくと、都市近郊らしい風景が展開しています。
ファミリーレストランやファーストフード、コンビニなどが立ち並ぶ中、駅から7・8分歩いたあたりでしょうか、周囲とは、一風変わった雰囲気のかまえを持つお店があります。そこが、「へっころ谷」。

この、少し変わった名前を持つお店は、甲州名物のほうとうをはじめ、美味しくて、まっとうな食事を提供してくれる、ありがたいお店なのです。

ほうとうが主役のお店ですが、店長の古屋賢悟さんによると、“お客さんは若い人も多いんです”。…ほうとうのイメージからして、ちょっと意外でした。

周囲には、慶応大学や日本大学など、大学も多く、一人暮らしの若者もよく来店するとのこと。中には、体調を崩したときだけやってくる子もいるとか。普段ひどいものを食べている?せいか、1度や2度「へっころ谷」で食事をしただけでも、“けっこう効くみたい”と賢悟さんも苦笑い。

どうやら、「へっころ谷」は、若者のための食生活指導の役割も担っているようです。
とはいっても、もちろん、ファミリーやいろいろな年齢層の人も来ます。

賢悟さんのお父さんが、この場所で始められてから28年(2005年時)。地元になくてはならないお店になっています。

昼も夜も、きちんと食事ができます。一品料理も充実。お酒も楽しめます。


食材の質を考えると、実はものすごくぜいたくなほうとう。これで850円。

 

2005年秋、紫芋のコロッケ。定食で頂きました。紫芋の作り手は、農業を職にしようと奮闘中の銀ちゃん。へっころ仲間の方。

●自家菜園で穫れる旬の野菜がたっぷり

「へっころ谷」の料理で使われる食材は、安心で良質なものばかり。これは、開店以来、長年かけて築き上げてきた、人と人とのつながりの中で得た食材です。

野菜は、自宅近くの自家菜園から調達。1反(300坪)ほどの畑を中心に、旬の野菜を栽培・収穫し、調理場へ直行。
また、県内を中心とした契約農家さんの減農薬の野菜なども使います。

良心的な価格で、これだけ、豊富で新鮮な野菜をメニューに取り入れることができるのも、自前の畑を持つからこそできることでしょう。

野菜以外でも、こうじ作りから手を抜かない甲府の味噌屋さんの味噌、地元の藤沢で20年以上無農薬で作り続けてきた玄米、やはり地元の“高座豚”、山梨の干しめじ、瀬戸内海のひじきなど、身元がはっきりした食材が使用されます。

これらの食材に加え、ほうとうの麺となる生地は、国産の地粉を毎日こねて、しっかり寝かせ、切るのは注文があってから。
お客さんに出す前に、ひとつひとつ、汁の味を整えます。
美味しいわけです。

また、ほうとうや、各種定食だけでなく、“季節野菜と高きびのタコライス”といったご飯ものや、“じゃがいもと桜エビのナンプラーソテー”、“おからハンバーグ”といった一品料理も充実。

習うより慣れろの姿勢で、あらゆる食材、調味料、スパイスなどを調理しながら、自分なりに料理の法則を身につけてきた賢悟さん。レシピでは表現できないような、美味しい料理を用意してくれています。

夜は、お酒を飲む人と食事をする人が半々くらいだそうですが、“お酒を飲む人も、主食をしっかり頼んでくれます”。
「へっころ谷」に来ると、やはり、しっかりと食べたくなるのでしょう。

●食べもののお話

時々、小学校などで、手打ちほうとうのワークショップを頼まれることがあるそうです。
賢悟さん自身、3人のお子さんを持つお父さんですが、子どもたちの反応を見ていると、とてもおもしろいとか。
ワークショップをきっかけに、毎月のようにお店に地粉を買いにきて、自分でほうとうを作り続ける子もいるそうです。

そして、同じ世代の若いお母さんたちが、食材と健康の話に興味を持ってくれるのも“とてもうれしい”ことです。

実は、「へっころ谷」のメニューにも、「ごはんはえらい!」、「身土不二」など、食べものについての一口メモが書かれています。
この夏、メニューを新しくするにあたって、こういうメモを載せるかどうか迷ったそうですが、“わかっている人は、どんどん先へ進めばいいし、まだの人は、このメモをきっかけにして、自分で発見し、先へ進んでいって欲しい”と考え、載せることにしたそうです。

メニューには、ひかえめに、ベジタリアン向けのマークが入っています。これも新しい試み。
ベジタリアンのお客さんから、“いろいろな人が、一緒にごはんを食べることができてうれしい”と、感謝の言葉を頂いたこともありました。

お話を伺った店長の古屋賢悟さん。
「へっころ谷」とともに育ちました。

この座敷の左手に、カウンター席、テーブル席があります。

●つながる心地よさ、楽しさ

お店の外は、交通量の激しい国道ですが、店内に入ると、夏は涼しい風が吹き抜け、冬は身も心も暖まる、実に心地よい空間なのです。
それは、家族みんなで力を合わせてお店を運営されているからというのも、理由のひとつではないでしょうか。

2005年6月に、「へっころ谷」から車で20分ほどの距離のところに、新しく、「へっつい庵 ごんばち」というお店を出されました。
そちらは、賢悟さんのお父さんとお兄さんが主役。「へっころ谷」の方は、お母さんや、お姉さん、奥さんも手伝っています。人が足りないときは、お互いに行ったり来たり。

そして、“忙しいときはお客さんが洗いものをしている”という、敷居の低さ。地元のお客さんが多いといいますが、本当に地元に愛されているお店なのでしょう。
28年も営業されていると、よちよち歩きだったお客さんが、自分の赤ん坊を連れてきたりするそうです。
こういうお店が近くにあるなんて、地元の人がうらやましいかぎりです。

「へっころ谷」恒例の、「沖縄ナイト」イベントがきっかけで「沖縄三線の会」が自然発生するなど、これまでも、地域ネットワークの拠点となってきました。
けれど、“店側がお膳立てするだけではなく、「へっころ谷」を使ってこんなことをやりたい、こんなイベントがやりたい、など、どんどん提案して欲しい”とのことでした。

人とのつながりが楽しいという賢悟さんも、湘南の仲間たちと、さらに、あれこれ企んでいるようです。


●「へっころ谷」●●●
〒252-0813 神奈川県藤沢市亀井野3-30-1
TEL&FAX:0466-82-1702
駐車場あり
小田急江ノ島線 六会日大前駅より徒歩8分

 

○「へっつい庵 ごんばち」○○○
〒252-0824 神奈川県藤沢市打戻2928
TEL&FAX:0466-48-0055
駐車場あり
小田急江ノ島線 湘南台駅より「慶応大学行き」終点下車、バスロータリーより地域循環バス若干あり 「打戻大仲」下車徒歩5分

 

     

 

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