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 ガラムマサラ 〜伊豆高原で味わう大人のスパイシーカレー 〜
みみよりアーカイブ > Cafe&Restaurant >ガラムマサラ

 2004年〜2012年の記事です。内容が古くなっている場合がありますのでご注意下さい。

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●桜並木をたどって行く、隠れ家風レストラン

熱海から、伊東を過ぎて伊豆半島を南下。電車なら1時間弱で、陽射しも明るい伊豆高原駅に到着。

「ガラムマサラ」へは、駅から真っすぐ伸びる急坂の桜並木を上っていき、最初の大きな四つ角(オートマタ美術館の角)を左折、さらにそこでも続く桜並木を進み、左手にあります。
徒歩は健脚の方向きで、30分位かかります。車だと5分。バスもあります。

桜の時期はもちろん、今回訪れた新緑の時期もおすすめ。緑に囲まれた「ガラムマサラ」で美味しいカレーを、ゆっくり味わうことができます。

外観と同様、店内も、白と茶色が基調の落ち着いた雰囲気。食欲をそそる香りが満ちていて、雰囲気を邪魔しないBGMが流れています。

ゆったりとした店内には、存在感と品のあるテーブルが並んでいます。店主の山口さんのお知り合いで、木工工房を主宰している根岸さんの手によるもの。その上に並ぶカレーを期待させてくれます。

入口の扉を開けたとたん、スパイシーな香りがふわっと。


緑色のエビカレー。奥は、ダブルセットで選んだ、ホットチャイとスパイスケーキ。普段は食後に用意してくれます。

 

 

 

オレンジ色のチキンカレー。こちらも忘れがたい、オリジナルな味わい。

●性格それぞれ、5種類のカレー

さて、「ガラムマサラ」のカレー。
オリジナルなスパイシーカレーです。あえていえばインド風。

カレーは5種類あります。キノコ、チキン、エビ、ビーフ、マイルドビーフ。
メニューの中で、いわゆる“ごはんもの”は、この5種類のカレーのみです。
しかし、すべて、スパイスの配合から、スープストックの作り方、できあがりの味や香りや色まで異なります。
共通するところといえば、タマネギを濃褐色になるまで何時間も炒め、小麦粉や化学調味料や砂糖を使わない点でしょうか。

また、よく聞かれるのが「どれが一番辛いですか」という質問。これが難題。辛さの性格も違うからです。
お店としてはビーフが一番辛いと説明しているとのことですが、キノコもなかなか辛い。
チキンはスパイスがシンプルなだけにストレートな辛さ。
エビはくせ者。エビの甘味と旨味にくるまれた辛さが、じわりじわりと効いてきます。余裕の笑顔が、後半はひきつるかもしれません。
ビーフは深みのある辛さ。
マイルドビーフは辛さを意識的に抑えた唯一のカレーですが、スパイシーであることには変わりありません。

辛さの調整は、最初の段階からスパイスを使用して仕込むので、できないということです。

あくまで筆者の感想ですが、ガーリックやジンジャーがたっぷりの、パンチの効いたキノコ。トマトベースであっさり、すっきりの、薬膳のような雰囲気もあるチキン。甘味と旨味が印象的で、他では出会えない独自のエビ。深い味わいで「ガラムマサラ」のお店を表現しているようなビーフ。きちんと独自のカレーになっているマイルドビーフ、といったところ。

なお、キノコにもひき肉が使われているので、ベジタリアンの方向けのカレーはありません。肉を使用していないのはエビのみになります。

ご飯は、減農薬あきたこまちを使用。“ご飯も美味しい”と好評のお米です。ご飯大盛(+100円)、小盛(-50円)もできます。カレーの塩加減をご飯に合わせてあるので、ナンはありません。

そして、驚いたのが、カレーを食べ終わった後の後味。とてもすっきりしています。
同様の感想を言われるお客さんも多いそうです。
これも、小麦粉や化学調味料や砂糖を使わないからでしょうか。

●美味しさのための手仕事

5種類のみといえども、その5種類にかかる手間と時間は相当なもの。山口さんから作り方をお伺いして、「5種類を作るのがやっとなんです」という言葉に納得しました。

タマネギの皮をむき、細かく刻み、何時間も炒めます。
スパイスは、なんと石臼(さすがに電動)で挽いています。カレーの香りの素晴らしさも、うなづけるところ。
ビーフで使う肉は、ご自身で肉の固まりをさばき、スジを取り、サイコロ型に切り分けていきます。ビーフの肉が柔らかく食べられるよう、手間を惜しみなくかけ、チキンは、煮くずれしないように工夫をこらします。
エビは、殻を一匹一匹むいて背わたを取り除き、むいた殻は、美味しいダシを取るために利用します。カレー屋さんが、エビの殻むきまでしているとは思いませんでした。
早朝から作業しなければ間に合わないわけです。

ちゃんと手間をかけてつくっているからこそ、添加物や化学調味料や砂糖などは、使う必要のない、余計なものになるのでしょう。
味をごまかす必要もないし、奇をてらう必要もない。“美味しさ”をストレートに伝えてくれるから、食べ終わった後に、満足感と安心感が残ります。体にも心にもヘルシー。昨今、なかなか出会えない、大人の味わい。
そのためか、年配の方のご利用も多いそうです。

時間を忘れてゆったり食べる幸せ。ビールかワインでも注文したら最後、もう動けません。

夜の部は午後5時から。夜もいいものです。

●レストランでもなくカフェでもなく

「ガラムマサラ」というお店を人に伝えるときに、その呼び方に迷います。“カレー屋さん”だと、チェーン店のようにも聞こえるし、“レストラン”ほどかしこまってもいない。“カフェ”とは違って、ごはんをしっかり食べるところ。
少々長くてもよければ、「手間ひまかけた美味しいスパイシーなカレーを、落ち着いた雰囲気のゆったりした店内で、しっかり“ごはん”として食べることができ、なおかつ、軽くお酒も楽しめ、食後の美味しいドリンクやデザートも頂けるお店」とでもなりましょうか。
こう書くと、特に奇抜なところがあるわけではないのですが、ありそうで意外にないお店です。

サイドディッシュとしては、サラダ、タコのマリネがあります。サラダにかかっているヨーグルトベースのドレッシングは、ノンオイルの自家製。奥さんがささっと作ってしまいます。

アルコールは、ビールの他に、シェリー風味の古酒(ワイン)という、一風変わったものもあります。午後5時以降は、一杯に限り、グラスワインが半額の200円といううれしいサービスも。

もともと、東京で15年間喫茶店をやっていたという山口さんご夫妻。コーヒーは、食後のタイミングを見はからって、一杯一杯いれてくれます。自家製ラッシーやチャイも人気。セットメニューとしても選べる、スパイスケーキや桜の葉のフローズンヨーグルトは、これだけで人気店になるのではと思わせるほどの味。これも手づくりのオリジナルです。

伊豆高原の地で開店して13年目(2007年5月現在)。地元の方や、別荘滞在のリピーターの方々が定着しています。
旅の途中で訪れるとしたら、良質の宿に泊まり、荷物を置いてから、時間を気にせずにゆったりと「ガラムマサラ」でお食事、というコースを堪能してみたいものです。

 

カレーのお持ち帰り、冷凍真空パックによる地方発送もできます。
詳細は下記ホームページの「お取り寄せ」をご覧下さい。
〒413-0234
静岡県伊東市池893-130
TEL&FAX:0557-53-5566
ホームページ:http://www.neoplan.jp/garam/


     

 

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