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(みつばちプロジェクト)
 無垢の木の家具 根岸宏行さん 〜東京都八王子市 木工〜
みみよりアーカイブ > ART & CRAFT >根岸宏行さん

 2004年〜2012年の記事です。内容が古くなっている場合がありますのでご注意下さい。

●無垢の木の家具制作

東京の八王子市内から、陣馬山へ向かう陣馬街道をしばらく上っていったところに、根岸宏行さんの工房があります。周囲には、アーティストが多く住んでいるらしいのですが、それは、“まち暮らし”と“いなか暮らし”の両方を味わえるような場所だからでしょうか。

工房では、朝から夜まで、1人でこつこつと作業するのだそうです。けっして広い場所ではないのですが、木工の道を選び、ここで作品を作り続けてきて12年(2004年時)。開店して10年になる、伊豆高原のカレーの名店、「ガラムマサラ」
http://www.neoplan.jp/garam/gallery/index.html)のテーブルもここで生まれたそうです。「ガラムマサラ」では、根岸さんが作ったテーブルで、ゆったりと美味しいカレーを楽しむことができます。

根岸さんの作品は、主に無垢の木を使っています。
日夜、「できるかぎり無垢の木がもつ持ち味を出したい、出さなければいけない」と考え、いろいろ試みているのだそうです。そのひとつの結果として、最近、表面を荒らした感じで仕上げてみたり、ざっくりした質感をもつ作品も見られるようになりました。

「きっと、木工をやる人には、ざっくりしたものを最初から作れる人もいれば、そうでない人もいる。自分は後者だけど、無垢の木のよさを引き出すように試みている」と語ってくれました。

たしかに、なにかにつけて誠実な根岸さんを見ていると、カチッと作られている作品の方が納得できるところがありますが、無垢の木のよさを引き出すために、あえて挑戦していく姿勢に感銘を受けます。そういうところが、やっぱり根岸さんらしいなあと思いましたが。

東京の八王子にある工房を訪ねました。

 

 

 

 

日々、木と向き合う、根岸さん。その木のようなあたたかさで迎えて頂きました。

●10年の色

以前、目白のギャラリーで根岸さんの展示会があったとき、アメリカンチェリーの新しい材と、10年経った材が見比べられるように展示してありました。
「テーブルが日焼けするとこんな風になるということを伝えたかった」という根岸さんの考えによるものでしたが、こんなに違うものかと驚いたことを覚えています。
そして、自然と日焼けしたその色合いというか、風合いの“良さ”というものに魅了されました。

10年という時が生み出す色を目の当たりにしてしまうと、根岸さんにテーブルを作ってもらい、10年使い込んでいくという生活をしてみたいと、つくづく思ったものでした。

少しずつ色を変えていく無垢の木のテーブルが、部屋の真ん中にドンと存在する。そのテーブルの静かで安定した存在感が、暮らしのリズムまでも落ち着いたものにしてくれる。

あこがれの暮らしです。

●オイルブレンドの話

作品の仕上げにはオイルとワックスを塗ります。その塗り方は、オイルとワックスをブレンドしたり、別々に塗り重ねたり、撥水性を高めるようにしたり、目的によって変えるのだそうです。

ブレンドの場合はその配合の仕方が様々で、自ずと、結果も様々に異なってきます。ただその違いは、使う人には見分けにくい微妙なものだそうです。家具を使う側の人は、ブレンドの配合を気にするよりも、1年に1度、オイルとワックスを塗ったりして、きっちりメンテナンスをする方が大切だとアドバイスしてくれました。

ちなみに、根岸さんが使用しているオイルはえごま油やポピー油などで、ワックスは蜜蝋などです。ウレタンなど化学系のものも、撥水性をよくしたいなど、必要性があれば使うこともあるということでした。特に自然素材にこだわっているわけではないということですが、“のび”のよさなど、その実用性を考えると、自然素材の多い今のスタイルになるのだそうです。

写真立て。
小物も素敵です。

     

 

 

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